転職ノウハウ | 21年6月24日

転職理由・退職理由の書き方|履歴書・職務経歴書に書く必要はある?

履歴書や職務経歴書に転職理由・退職理由を記載するか悩んだことがある方は多いのではないでしょうか。結論を言うと、基本的に転職理由・退職理由は記載する必要はありません。
履歴書には、「一身上の都合により退職」などの定型文を記載はしますが、詳細な理由は記載しません。
今回は、履歴書と職務経歴書それぞれの転職理由・退職理由を書かない理由について解説します。

目次
■職務経歴書に転職理由・退職理由を書かない2つの理由
■企業から転職理由・退職理由の記載を求められた場合の書き方【例文あり】
■履歴書の退職理由の書き方
■最後に
職務経歴書に転職理由・退職理由を書かない2つの理由
職務経歴書を提出する目的や採用担当者の立場に立つと、転職理由・退職理由を書かなくて良い理由が見えてきます。

【1】職務経歴書の目的と異なる
職務経歴書の目的は、企業に経験やスキルをもとに企業にどのように貢献できるかを伝える目的があります。その為、転職理由や退職理由は記載する必要がないと言えます。
職務経歴書のフォーマット自体、転職理由や退職理由を記載する項目を設けていないものがほとんどです。もし、WordやExcelなどのフォーマットで転職理由や退職理由を記載する項目があれば、項目を削除するか履歴書と同じように定型文を記載しましょう。

【2】マイナスなイメージが伝わる
職務経歴書は、採用担当者が見やすいように簡素に書く必要があります。しかし、転職理由や退職理由について、「給与が低かったから」「職場環境が良くなかったから」など端的に記載するとマイナスなイメージだけが伝わってしまいます。
マイナスな理由であっても、伝え方によってポジティブな言い回しにもできます。しかし、短い文章では記載が難しく誤解を与えてしまう可能性があります。そのため、基本的には転職理由や退職理由は書かない方が良いでしょう。
企業から転職理由・退職理由の記載を求められた場合の書き方【例文あり】
企業によっては、稀に転職理由・退職理由の記載を求める場合があります。その際の書き方について例文をまじえて解説します。

▼倒産やリストラが理由の場合
倒産やリストラは会社都合なので、基本的にマイナスなイメージに繋がることはありません。理由を記載する際には、転職後にどのように企業で活躍するかなどポジティブな言葉を添えると印象が良いでしょう。

【例文】リストラが理由
退職理由は、店舗縮小による人員整理に伴う解雇です。副店長を任されたばかりで、やりがいを持って仕事に取り組んでおりましたので残念でした。貴社では、自分が好きな接客販売の仕事を極め、店長職も目指していきたいと考えております。


▼スキル・キャリアアップの不安が理由の場合
会社環境により、思い描くスキルの獲得やキャリアアップの実現ができないことへの不安が転職理由・退職理由になる人も多くいます。よりポジティブな印象を伝えるために、今後のビジョンについて記載すると良いでしょう。

【例文】キャリアアップの不安が理由
プレス職を目指しながら販売職を4年続けていました。人事担当者に相談しましたが、本部への異動枠が少なく、当分難しいとのことでした。自分の夢を実現するために、プレス職に少しでも関わる仕事がしたいと考え転職を決意しました。貴社でプレスアシスタントとして業務を学び、貴社に貢献できるプレスとして活躍したいと考えております。


▼休日出勤や残業の多さが理由の場合
仕事を長く続ける上でも、ワーク・ライフ・バランスが取れる環境で働きたいと考える方もいるでしょう。しかし、不満だけを伝えるとマイナスなイメージに繋がりやすいです。改善を行おうと努力したことなども記載すると良いでしょう。

【例文】残業の多さが理由
残業が月に40時間程度あり、終電近くまで残業をすることも多くあります。業務過多が要因となっていたため、少しでも業務を効率化しようとマニュアルを作るなど改善を行いました。しかし、人員不足が深刻で会社に相談もしましたが、今後改善される見込みがありませんでした。将来的に結婚や出産後も、仕事を続けていきたいと考えているため、ワーク・ライフ・バランスが整った会社で長く働きたいと考え転職を決意しました。
履歴書の退職理由の書き方
履歴書の「職歴」欄への退職理由は、定型文を記載しましょう。基本的に下記3つの定型文で問題ありません。

【1】一身上の都合により退職
転職や家庭の事情などにより、自分で退職を決めた場合、自己都合退職と呼びます。自己都合退職の場合、退職年月日の欄に「一身上の都合により退職」と記載しましょう。

【2】会社都合により退職
倒産やリストラなどの会社からの申し入れによる退職を、会社都合退職と呼びます。会社都合退職の場合、退職年月日の欄に「会社都合により退職」と記載しましょう。

【3】契約期間満了につき退職
派遣社員や契約社員など期間がある雇用形態を結んでいる場合、基本的には契約期間が満了すると退職になります。この場合は、退職年月日の欄に「契約期間満了につき退職」と記載しましょう。
最後に
面接では、転職理由や退職理由は聞かれる可能性が高い質問です。面接前には必ず、マイナスなイメージにならない転職・退職理由を準備しておきましょう。
応募企業から言われてはいないけど、履歴書や職務経歴書に「退職理由や転職理由を記載した方が良いかな…」と悩んでいる方は、ぜひ今回の記事を参考にしてくださいね。

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