転職ノウハウ | 20年10月15日

アパレル販売員必見!洋服の素材・生地の特徴を解説!お手入れ方法も勉強して、お客様への接客に活かそう!

洋服の素材はさまざま。アパレル販売スタッフとして働いている方でも、種類が多すぎて覚えられずにいる方も多いのではないでしょうか。お客様に「この商品はシワになりやすい?」「洗濯はどうすればいいの?」など質問された際に、しっかりお答え出来れば、販売スタッフとしての信頼にも繋がります。今回は、アパレル販売スタッフさんに向け、代表的な3つの素材から作られる【生地・アイテムの特徴とお手入れ方法】を解説します。代表的な素材を理解して、販売力アップに繋げましょう!
■代表的な3つの素材から作られる【生地・アイテムの特徴とお手入れ方法】

目次
【1】コットンの特徴
コットンを使った主なアイテムの特徴と、お手入れ方法
□Tシャツ
□スウェット
□デニム
【2】ポリエステルの特徴
ポリエステルを使った主な生地と、お手入れ方法
□サテン
□チュール
【3】ウールの特徴
ウールを使った主なアイテムと、お手入れ方法
□ウールセーター
□メルトンコート

【1】コットンの特徴
洋服の中で最も使われている綿(コットン)。耐久性や耐熱性など高い機能性を持ち合わせているため、Tシャツやシャツ、肌着などさまざまなアイテムに使用されています。肌にも優しいので、肌が弱い人にもおすすめできます。


≪メリット≫
◇耐久性が高く、丈夫で長持ちする
◇熱伝導性が低く、冬場は暖かい
◇化学繊維に比べて肌触りが良い

≪デメリット≫
◇シワになりやすい
◇縮みにくい



コットンを使った主なアイテム

□Tシャツ
コットンはTシャツに良く使われる定番の生地。天然素材なので、肌触りが良く、着心地がいいのが特徴。また、保温性に優れているので、冬場はインナーウェアとして着用すると暖かいです。また、吸水性も優れており、通気性が良いので夏場でも快適に過ごすことができます。
≪お手入れ方法≫
高い耐久性があるので、基本的に洗濯機で洗うことが可能。さらに長期に渡り愛用したい場合は、裏返しにしてたたみ洗濯ネットに入れて洗うことをおすすめします。また、シワになりやすいので、脱水時間を極力短くし、干す際にはシワを伸ばして干すようにしましょう。

□スウェット
コットン特有である吸汗性を持つことから、スポーツウェアやルームウェアとしても幅広く使われているスウェット生地。
≪お手入れ方法≫
摩擦による毛玉が出来やすい為、少しでも毛玉を防止するために、洗濯する際には必ず裏返しにしてネットに入れて洗うことがおすすめ。

□デニム
厚手の綿(コットン)でできているデニム生地。伸縮性があり、着用することで、肌馴染みが良くなりいくのが特徴。
≪お手入れ方法≫
色落ちしやすい為、他のアイテムと一緒に洗濯するのはNG。ベストな洗濯方法は、裏返しにして洗濯ネットに入れ、単独で洗う方法。特に、ヴィンテージデニムはデニム専用の洗剤で洗うのがベター。
【2】ポリエステルの特徴
コットンに近い質感で、シワになりにくいなど機能性に非常に優れており、ブラウスやTシャツ、スカートなどさまざまなアイテムに使用されています。


≪メリット≫
◇シワになりにくい。
◇耐熱性に優れ、熱や摩擦に強く、型崩れしにくい。
◇吸湿性や吸水性が低く乾きやすい。

≪デメリット≫
◇静電気が起きやすい
◇毛玉ができやすい



ポリエステルを使った主な生地

□サテン
光沢感と肌触りの良さで、高級な雰囲気がある為、ドレスやブラウスなどに使われることが多い生地。手触りが滑らかで、シワになりにくい。
≪お手入れ方法≫
耐性が弱い為、摩擦すると毛玉ができサテン特有の光沢が薄くなります。洗濯する際は、たたんだ状態で洗濯ネット入れて洗濯しましょう。また、洗濯機を利用する場合は、ドライや手洗いコースがおすすめです。

□チュール
チュールスカートなどで人気の生地。もともとは、ウェディングドレスなどに使用されており、ふんわりした雰囲気が女性らしさを際立たせてくれます。
≪お手入れ方法≫
洗濯する際は、洗濯ネットに入れて洗うとに、ひっかけや絡みを防ぐことができます。熱に弱い為、アイロンをかける際は、必ず当て布をしましょう。
【3】ウールの特徴
動物性繊維であるウールは、保温性が高く秋冬ファッションでは欠かせない生地。羊の毛は、1本1本の毛が縮れているため、60%空気の層が含まれている。調湿効果が高く、外気の水分を吸収して放出するので湿度をコントロールしてくれる特徴がある。


≪メリット≫
◇弾力性があり、シワになりにくい。
◇保温性が高く、真冬の寒い時期にピッタリ。
◇吸水性がある為、乾きやすい。

≪デメリット≫
◇洗濯すると、縮みやすい。
◇摩擦による毛玉ができやすい。
◇虫に食われやすい。
◇静電気が起こりやすい。



ウールを使った主なアイテム

□ウールセーター
ウール(羊の毛)を使ったセーターは、冬によく使われる代表的なアイテム。弾力性がありシワになりにくく、保温性・吸湿性に優れています。水弾きも良いので、ムレることも少なく雨の日でも安心して着られます。
≪お手入れ方法≫
繊維が絡まり毛玉になりやすい為、定期的にブラッシングが必要。また、動物性の生地なので、防虫対策が必須。洗う際は、手洗いで40度以下のお湯を使い、短時間で1枚ずつ押し洗いするのがおすすめ。洗濯機の使用はなるべく避けた方が、形崩れせず長持ちします。

□メルトンコート
ウールの太い繊維の糸を織り圧縮することで厚みを出しているメルトン生地。保温性が高いので、コートやジャケットなど防寒着に使用することの多い生地です。滑らかな肌触りも特徴です。
≪お手入れ方法≫
厚手で丈夫な生地なので、長持ちするというのも大きなメリットです。ただ、しっかりと定期的にブラッシングなどして手入れをする必要があります。基本的に手洗いNGなので、シーズン毎にクリーニングに出すことをおすすめします。
いかがでしたでしょうか。
今回は、よく使われる3つの素材から作られる【生地・アイテムの特徴とお手入れ方法】をお伝えしました。是非、お客様に商品をご提案する際の接客トークにも使用してみてくださいね。



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