転職ノウハウ | 4月28日

アパレルのプレス・広報の具体的な仕事内容を解説!必要な資格やスキルは?

ファッション雑誌を読んでいて「広報・プレス」という立場の人が掲載されているのを見かけたことはありませんか?さまざまな職種のあるアパレル業界の中でも、今回は、ブランド発信の中核を担う広報・プレスの仕事に焦点を当ててご紹介します。具体的な仕事内容、必要な資格・スキルなどをまとめ解説していきます。
 
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広報・プレスとはどんな仕事?


主な業務内容はブランドのアイテムをより多くの人に知ってもらい、ファンを増やすための広報活動を行うことです。例えばファッション雑誌の誌面に登場する広報担当の人は、”この雑誌なら、自社ブランドのアイテムに反応してくれるターゲットが読者が多いだろう”と明確な視点を持ち、読者の興味・関心を惹くよう伝えたり、誌面作りに携わったりして、効果的にPRしています。そのためブランドの性質やアイテムの特徴をよく理解し、分かりやすく伝える力が求めてられます。センスや表現力、トレンドを把握する能力など多岐にわたるスキルが必要です。

具体的には、次のような業務を行います。

・PR活動のための雑誌やメディアへの露出(各種媒体にて新作アイテムを紹介し、売上に貢献する)
・雑誌の原稿チェック・修正・編集指示など
・SNSやweb上におけるマーケティング、情報発信や新着情報の更新
・ブランドコンセプト、商品コンセプトを伝えるための記事作成
・展示会の企画立案・実施
・スタイリストへのアイテムの貸し出しや打ち合わせ
・サンプル管理
・予算管理・事務作業など

もちろん、仕事内容はこの限りではありません。このような一般的な内容に限らず、新しい企画を考えることも重要な仕事の一つと言えるでしょう。さまざまな業務を経験しスキルを積むことによって、単なる広報活動だけでなく総合的な戦略も行うディレクターへのキャリアアップも目指せます。

必要な資格やスキルはある?


広報・プレスの仕事に就くために、必須となる資格というものはありません。ただし、効果的なプロモーションや宣伝活動を行うためには、ブランドについて、そして扱う服などのアイテムについて深く理解していることが大切です。そのため、憧れのブランドがあるならば採用を掴み活躍できるよう、ブランドの歴史やデザイン、用語などアパレルの基礎知識をよく学ぶべきでしょう。

さらに、マーケティングや営業の知識、敏感にトレンドを捉える力、多くの人の心を掴むための営業的知識・スキル、会話術やコミュニケーション能力も基本として役に立ちます。部署を超えて連携する機会も多いため、社内での信頼を築く姿勢や柔軟な対応力がとても重要なポイントになります。

外資系ブランドや海外への積極的な展開を考えているブランドの場合には、語学スキルも求められます。英検やTOEICなどのスコアを保有している人は、面接時にアピールしてみてもいいでしょう。近年、国内ブランドでも生産拠点を海外に展開していたり、外国からのお客様の対応を求められたりするケースは多いため、語学スキルは今の最先端を行くアパレル業界では欠かせない武器となるはずです。

また、同じブランドで働く社員の中でも、広報・プレスは他の職種に比べ表舞台に立つ機会が多いため自分磨きやセンスも必要になるでしょう。新作アイテムが発表されたときには、魅力を伝えるだけでなく、自身でも着用し、その魅力を直接表現する力が求められます。「素敵な人だ」という第一印象が「素敵なブランドだ」というイメージにつながり、自社への認知や宣伝、広告効果にもつながるのです。

広報・プレスになる方法は?


多くの場合、はじめから「広報・プレス担当」として採用されるのではなく、企業の中でさまざまな経験をしていくうち、キャリアチェンジを経験することが多い傾向にあります。はじめは店舗に立ち、接客をするスタッフとして活躍し、その後さまざまな経験を経て広報・プレスとなる人も少なくありません。特に、現場での直接的なコミュニケーションや販売経験を通して、ブランドへの理解を深めることは重要なステップとなります。

求人で「プレス募集」とある場合も、まずはプレスアシスタントとして業務内容を理解し、現場での対応力やスケジュール管理なども含めて、実務をスムーズにこなす力を少しずつ身につけていく必要があります。

プレスになる代表的な3つのルート



・販売員や営業、商品企画からの異動


まずは会社の中に入り、そこからステップアップをしていくルートです。入社後はプレスの人との関わる機会を大切にし、社内での認知を高めるためにも上司などに「プレスを目指している」意志を早めに伝えておくことが重要です。

・別業界のPR職から転職


PRは広告やメディアへの露出を担う重要な役割であり、専門性のとても高い仕事です。そのため、経験者は高く評価されます。他業種であったとしても、実際に取材や資料制作などの業務に関わるチャンスもあるため、キャリアのスタートとして現場経験を積むのも有効です。PRに関するスキルや視点は十分活用できるため、まずはどんな業界でもPR職に就いて経験を積むというのも一つの手です。

・ファッション雑誌から転職


別業界のPR職からの転職と同じように多いのが、ファッション雑誌の編集者やライターからのプレスへの転職です。このルートはアパレル業界に精通しているということ、業界の中で人脈を築いていることがPRとしてとても大きな魅力となります。仕事の中でアパレル業界の関係者と連携を取るスキルや、業界に対する関心の高さが期待されます。

プレスに向いている人



・統率力がある


プレスはテレビや雑誌といったマスコミへの対応や、展示会やファッションショーの運営など、多くの人と接することが多いため、関係者うまくまとめることができる人ほど向いているでしょう。また、ブランドの顔として表にたつ職種のため、マナーや身だしなみにも注意が必要です。

・プレゼン能力がある


ブランドのイメージやコンセプトに沿った露出ができるかが大切になってきます。間違ったイメージで紹介されてしまって逆効果になってしまうため、簡潔に的確な説明ができるプレゼン能力が問われます。

・発想力&行動力がある


お金をかければ誰でもある程度のPRを行うことはできます。プレスはいかにコストを低くおさえ、露出することができるかが重要になってきます。新作発表時にマスコミやメディアに送るプレスリリースひとつにしても目に止まる工夫をしたり、注目されるようなアイディアを出せるかなど発想力が必要になってきます。
また、人脈作りもとても大切です。足を運び、影響力のある人と繋がり、自社をアピールする機会を作れるかが、PRにおいて重要な意味を持ちます。

広報・プレスの求人を見つけるためには、就職サイトや求人情報サービスを活用して検索するのが基本です。なかなか見つからないときには、自分の働きたいブランドの求人を探すのも有効です。なかなか見つからないときには、好きなブランドや気になる企業の公式サイトやSNSで開催される採用イベント情報をチェックするのもおすすめです。ショップスタッフとしての募集でも、面接時に「ゆくゆくは広報や撮影、衣装制作などブランドの内部業務に携わりたい」と伝えることで、将来への意欲が伝わり、好印象につながるでしょう。

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