転職ノウハウ | 15年9月3日

今後日本で求められるビューティーアドバイザーの人材

2015年4月27日、大手化粧品メーカーの資生堂は競争が激しい国内販売の向上を図るため、百貨店などで対面販売を行う美容部員(ビューティーアドバイザー)の正社員採用を11年ぶりに復活することは発表しました。2016年4月入社から正式に採用することになり、500人の新規採用をおこなうほか、2000人の契約社員を2017年までに正社員として登用することも発表されました。

今回の資生堂の美容部員の正社員採用を決めた理由として、ブランド価値を消費者に伝えるうえで美容部員による接客が重要だと判断したためだとされています。

美容部員は女性の職場であり、結婚や出産など出入りが一定程度あります。また、今まで百貨店で採用されていた美容部員は昨今ではドラッグストアでも積極的に採用されています。今後美容部員の需要は資生堂に限らず一気に増えてくるかもしれません。
訪日外国人に向けた日本の化粧品
日本の化粧品は日本だけでなく、世界でも人気を得ています。特に中国人による日本ブランドの化粧品の大量購入は一時期、ニュースとして流れました。今後中国に限らず、アジアやヨーロッパなど多くの人が観光として日本を訪れた際、日本の化粧品が求められる可能性も高まります。
また、2020年の東京オリンピックに向けて多国籍の人が日本に来ることを想定して語学力が問われるようになってきそうです。
今後求められるビューティーアドバイザー
戦後は百貨店を中心として活躍してきたビューティーアドバイザーですが、近年はドラッグストアやスーパーなどでの需要も高まり、百貨店に限らずいろいろな場所で求められるようになりました。
ネットによる通信販売でリアル店舗の売上げは下がることを懸念されている声もあります。しかしビューティーアドバイザーの強みとして、きめ細やかな接客があり、コミュニケーションによって培われる信頼関係は決して通信販売やインターネットで代用はできません。

今後ビューティーアドバイザーに求められることとして、日本人ならではのきめ細かな接客であり、語学力が特に重要視されるのではないでしょうか。
特に中国市場からのニーズがとても高く、中国の旧正月である(2015年2月18〜23日)は中華圏から多くの観光客が日本に押し寄せ、百貨店で多くの化粧品が売れました。
三越銀座化粧品売り場では2月18〜25日の売上げだけで前年から10倍と大幅に伸び、需要が大きいことを実感しました。
今後、今まで以上に中国やアメリカなど外国語できめ細やかな接客ができる人が求められるのでしょう。


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