転職ノウハウ | 23年11月1日

アルバイト・パートでも入れる?「社会保険」の加入条件とは?

アルバイトやパート、派遣で働く際、自分が「社会保険」の加入対象になるのか分からないという方もいるのではないでしょうか?ここでは「社会保険」とは何なのか、また加入条件を満たすにはどうしたらよいのかを解説します。

1、社会保険とは?
社会保険は企業などで働く人を対象に、病気、ケガ、失業、老後などのリスクに対処するための公的な保険制度です。社会保険は「健康保険」「厚生年金保険」「介護保険」「雇用保険」「労災保険」の5つの保険を総称です。全ての法人は、原則的に国が定めた保険に必ず加入しなければなりません。

健康保険
疾病、負傷、出産などへの医療費の一部給付が受けられる医療保険です。

厚生年金保険
老後の生活や労働による障害、死亡時の給付に備えるための年金保険です。働いている間に保険料を支払い、将来は国民年金に上乗せする形で給付を受けることができます。

介護保険
高齢者や要介護者への介護サービスの費用を一部負担するための制度です。健康保険被保険者が満40歳以上になったときから健康保険料と一緒に徴収されます。

雇用保険
失業時の給付に加え、在職中の育児休業給付や介護休業給付、教育訓練給付などを受けることができるものです。

労災保険
仕事中や通勤途中の事故や職業病によるケガや障害、死亡に対する給付を提供する制度です。労働者が事故や病気によって労働に支障が出た場合、給付を受けることができます。
2、社会保険の加入条件
では、どのような条件であれば社会保険に加入できるのでしょうか?

健康保険・厚生年金保険
企業で正社員として働いている場合、ほとんどの場合は自動的に加入対象です。
アルバイトやパートなどの非正規雇用者は、以下二つのいずれかの条件を満たすと勤務先の社会保険加入の対象となります。

①年収約106万円以上(106万の壁)
1.勤務先の従業員数が101人以上(厚生年金の被保険者数)
2.週の労働時間が20時間以上
3.月に8万8000円以上の収入がある(年収105.6万円以上)
4.雇用期間が2ヵ月を超える(見込みも含む)パートやアルバイト
5.学生でない(夜間学生や定時制の学生などは加入対象となるケースあり)
※2022年10月1日時点

②勤務日数と時間が正社員の3/4以上
勤務日数と時間が、フルタイムの正社員の1カ月の勤務日数と1日の所定労働時間の4分の3以上であれば加入義務があります。この条件は、会社の規模や年収額に限らず適用され、学生であっても条件に当てはまれば適用されます。

介護保険
40歳になると介護保険料の納付が義務付けられるため、自動的に介護保険の被保険者になります。
介護保険の被保険者は、2種類に分けられます。

①第1号被保険者
第1号被保険者とは、65歳以上の人です。第1号被保険者になると、原因を問わずに要介護認定や要支援認定を受けた際、介護保険を使って介護サービスを受けられます。
65歳以上の年金受給者になると、介護保険料は健康保険とは切り離され、原則として年金から天引きになります。

②第2号被保険者
40~64歳までの公的医療保険加入者が、第2号被保険者です。第2号被保険者は、特定疾病が原因で要介護や要支援認定を受けた場合に限り、介護サービスを受けることができます。
介護保険料は、職場の健康保険に加入している場合、給与や賞与から控除となります。なお、65歳になると自動的に第1号被保険者に切り替わるので、特別な手続きは必要ありません。

雇用保険
対象者は、雇用形態にかかわらず、下記条件を満たす従業員すべてになります。一般的には、雇用者として働いている場合は雇用保険に加入する必要があります。

・1週間の所定労働時間が20時間以上
・31日以上の雇用見込がある人

労災保険
労働者として雇用されている場合、労災保険に加入する必要があります。
保険料は労働者が負担することは一切なく、すべて事業主が負担することになっています。
3、まとめ
アルバイトやパートなどの非正規雇用者が全ての加入を果たすには、一定の条件を満たす必要があることがわかりました。社会保険は経済的な安定やリスクに備えることのできる制度です。お仕事を探す際は、社会保険へ加入についても注目してみてくださいね。


● TWCはファッション業界の求人・情報サイト
国内外のアパレルブランドやセレクトショップの求人を掲載。その他、転職に役立つコンテンツが揃っています。
● TWCスカウト
あなたのご経歴や希望を元に、アパレル企業からあなたにオファーメールが届きます。

同じカテゴリのトピックス