アパレル販売のキャリアに悩んだら読む記事｜将来不安を解消するキャリア設計のコツ
アパレル販売員を数年続けていると、自分の現状に違和感を感じ、将来について考える場面が出てくるかと思います。明確な目標や興味があれば、目標に向けて動き出すことができますが、そうではない時、漠然と悩む方が多いのではないでしょうか。今回は、そんなアパレル販売員が現状に違和感や将来について不安を感じた際に、キャリアプランを見つける方法をお伝えします。
１、将来への不安や現状への違和感を感じる瞬間
実際にアパレル販売員を経験した方は、下記のような瞬間に違和感や不安を感じる場面が多いようです。
- ブランドのターゲット層と自分がマッチしなくなってきた時
年齢と共に、洋服の好みや似合う服装は変化していきます。ブランド商品の特徴や流行が自分の雰囲気と合わなくなると不安につながります。例えば、20代前半がターゲットのブランドで、自分がその年齢よりも上になってきた時、そのブランドのショップで働いている自分に違和感を感じることがあります。
- 接客スタイルが自分の好みと違うと感じた時
接客スタイルは、1対1で顧客との関係を大切にするブランドや、レジ対応や在庫管理を中心に回転率を重視するブランドなどさまざまです。後者のスタイルで働いていて「もっと会話を通じた接客をしたい」と感じるなど、自分の好む接客スタイルと相違があった場合に違和感が生まれます。
- キャリアアップができないと感じた時
店長や副店長を目指しても年功序列などで昇格が難しい、実績を出しても給与や待遇が改善されないとモチベーションが下がり、将来の不安につながります。派遣やアルバイトからの登用実績が低い店舗だと、正社員を望む人は不安を抱きやすくなります。
- 体力的に続かないと感じた時
立ち仕事や在庫管理、ディスプレイ調整など身体的に負担の大きい業務や、シフト制による不規則な生活は年齢とともに体力の限界を感じさせ、将来を考えるきっかけになります。
２、キャリアプランを見つける方法
上記のような将来への不安や現状との違和感を抱えていても、明確な目標がなければ動き出せず悩んでしまう方は多いです。以下の手順で整理してみましょう。
① 自分を見つめ直す
まずは、自分が今何に対して違和感や不安を感じているかを書き出してみましょう。ノートに書くと頭の中が整理されます。次に、どんな将来ならその違和感や不安が小さくなるかも考えます。
例えば「ブランドのターゲット層と合わなくなってきた」と感じている場合は、自分に合った年齢層のブランドや、年齢層に左右されにくい装飾品・雑貨中心のブランドへの転職を検討するなどの選択肢が考えられます。また得意・不得意や向き・不向きも整理すると、必要なスキルや経験が把握しやすくなります。
② 情報収集
自分の将来像が見えてきたら情報収集を行いましょう。今の会社で店長や本社などを目指すなら、どのような実績や行動が必要か先輩や上司に聞いてみます。別の職場を希望するなら求人サイトや転職サイトで条件を比較し、業界に詳しい人からアドバイスをもらうのも有効です。
店舗運営や販売スキルを今の業務で高められるなら、まずは実務でスキルアップしてから転職活動を行うのも一つの方法です。
３、具体的なキャリアプランと準備
アパレル販売員からのキャリアアップ・キャリアチェンジの代表的な選択肢と、その準備方法を紹介します。
① 同じ環境でキャリアアップ
副店長・店長を目指す場合は、売上達成とマネジメント能力の強化が重要です。店舗運営で売上目標を達成する実績や、スタッフ教育・リーダーシップなどの経験を積むことが評価につながります。新人教育などに積極的に関わり、マネージャーや上司のアドバイスを受けながら実務経験を増やしましょう。
② 別の環境でキャリアアップ
同じ会社で別ブランドへの異動
会社自体は好きだがブランドが合わない場合、上司に相談して異動の可能性を探るのも一案です。年1回の面談や異動制度がある企業もあるため、まずは社内で確認してみましょう。
同じ会社で本社勤務への異動
本社への異動は狭き門ですが、希望職種に必要な知識やスキル（企画力、データ分析、広報・プレスの知識など）を身につけておくと声がかかりやすくなります。SNSでの発信や企画実績を作ることも有効です。
③ 他のブランドへ転職
転職を考える場合は、求人検索サイトや採用情報ページで、自分の好みのブランドや接客スタイル・理念・待遇を比較しましょう。応募・面接時に違いや条件をしっかり確認することが安心につながります。求人サイトのスカウト機能を活用すると、ブランド側からオファーが来ることもあります。
すぐに転職しない場合は、現職で成果や実績（売上達成の工夫や数値）を残しておくと、応募時にアピール材料になります。
④ 異業種へ転職
新しい分野へ挑戦する場合は、求人を調べて必要なスキルや仕事の実態を確認しましょう。向いていない仕事に就くとストレスになる可能性もあるため、情報収集は念入りに行ってください。
アパレル経験者が転職しやすい業種の例：
- 営業・サービス系：求人数が多くコミュニケーション力を活かせる
- 一般事務・経理：未経験OKの求人があり、コツコツ働く人が活躍できる
- デザイナー・パタンナー：未経験求人は少ないが、該当求人があれば要チェック
- マーケティング・広報：トレンド感を活かせるが未経験求人は限られる
おわりに
今回は、アパレル販売員が現状に違和感や将来に不安を感じた際に、そのモヤモヤを洗い出し、自分に合ったキャリアプランを見つけ、逆算して行動する方法をご紹介しました。是非、今後のキャリアプラン検討の参考にしていただければと思います。
