アパレル店員として働いていると、つらいことや悲しいこともどうしてもあるのではないでしょうか。そしてときには、一人で悩みを抱えこみ「もう辞めたい！」と思ってしまうこともあるでしょう。しかし勢いで「辞める！」と踏み切ってしまわず、悩みに応じた最適な方法で解決へ導きましょう。
 

悩みの種を明確にする
まず大事なのは自分がなぜ悩んでいるのか、理由や原因を明確にする」ということです。同じ「仕事のモチベーションがあがらない、辞めたいと感じている」という状態でも、人によって理由は大きく違い、すべきことも変わっていきます。

□例）仕事そのものに不満はないが、心身が追いつかず辞めたいと感じている
→【悩みの種】無理なシフトが続いているなど、過労が関係している
→【解決方法】休日に予定を入れないようにしてしっかり休める時間を作る、仕事がある日も早めに就寝する習慣を作る、休日そのものが少ないならシフト調整を要請する

□例）仕事がはじまってしまえば楽だが、毎日の通勤が苦痛
→【悩みの種】職場が遠い、毎朝満員電車に当たってしまう
→【解決方法】通勤時の路線を変える、自転車を使うなど通勤方法を変える、引越しの検討、通いやすい別店舗への転勤願いを申請する

このように、悩みの種が明確になることで、解決方法も見えやすくなっていきます。

優先したいことを明確にする
悩みの種を明確にしたら、今度は自分にとって優先したいことを整理していきましょう。

□例）仕事そのものに不満はないが、心身が追いつかず辞めたいと感じている
パターン1→多少の疲労はあるものの、現在の職場環境が自分に合っていると感じており、もし退職した場合に同じような環境にめぐり合えるか不安なのでもう少し今の職場で頑張ってみる
パターン2→現在体調を崩していて、まずは健康な状態に戻ることを優先したいため早急にシフトを減らしてもらうほか、できるだけ早く休職や退職、転職を目指す
パターン3→疲労は感じているが、すぐにシフトを減らされてしまうと金銭面で苦労してしまうためしばらくは現在と同等のペースで仕事を続け、条件のいい職場が見つかれば転職を検討する

このように同じ環境・同じ悩みを抱えていても、パターン1は「職場環境」、パターン2は「心身の健康状態」、パターン3は「金銭面」を優先しています。そしてそれぞれ「働き続ける」、「すぐに転職・退職する」、「条件次第で転職する」と、適した解決方法が異なります。


上司や先輩に相談してみる
「辞めたい」と感じてしまう理由を明確にすることで「自分一人ではどうにもできない」と気づくこともあるのではないでしょうか。特に「シフト」や「所属先」にまつわる問題は、自分の力だけでは解決できない場合もめずらしくありません。

転職や退職を視野に入れるほど強く悩んでいるのであれば、正直に上司や先輩へ相談することがおすすめです。「相談したところでどうにもならない」と一人で決めてしまうのではなく、まずは話しやすい先輩や信頼している上司だけにでも、打ち明けてみましょう。例えば、人に相談しづらく抱え込みがちな金銭にまつわるお悩みも、正直に「今、生活が豊かな状況ではなくて……」と相談することで、昇給などの道を検討してくれる可能性があります。職場にとってもあなたが辞めてしまい、新しい人材を募集して一から教育する時間やコストを考えれば、あなたの働きやすい環境づくりを目指す方がいい、と見直してくれる場合があるため、切り出してみる価値があります。その際は、トラブルを避けるためにもあくまで謙虚な姿勢を意識して、先輩・上司の忙しい時期やタイミングを避けて、話を持ちかけてみましょう。

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