転職ノウハウ | 23年4月17日

今よりいい条件で働くために!絶対確認したい「求人票」の4項目

今より良い仕事を探したい!と、求人票を読んでも「知りたい情報の場所が分からない」「言葉の意味が分からない」「今の仕事より条件は良いの?」と困ったことはありませんか?ここでは、求人票の基本的な見方や比較方法を4つの項目からご紹介します。

1、給与

■手取り金額
求人票の給与額はそのまま振り込まれるわけではありません。税金や保険料を引いた「手取り金額」があなたの手元に入ります。
一般的に、給与額の「およそ75~85%」が手取り金額になると言われています。現職と比べて金額が増えているのか必ずしましょう。

手取り金額については下記リンク先でも詳しく解説をしていますのでぜひ参考にしてみてください。

額面って何?給与の手取り金額は?求人票の「給与」を解説
https://www.t-w-c.net/topics/detail/1255/

■給与形態
給与形態は、大きく「固定給制」「歩合給制」「完全歩合給制」の3種類に分けられます。
それぞれ稼ぎ方が異なるので、生活を安定させたい・稼ぎたいといった自分の希望に合うものを選びましょう。

・固定給制
時間ごとの単価をもとに、給与額を計算する給与形態のことです。
よく目にする「時給・日給・週給・月給・年俸制」は、すべて固定給制です。

固定給制の給与額 = 単価×働いた時間
※年俸制は、1年間の単価/12の金額が月々支払われます。

毎月一定の収入を手にしたい安定志向の方は「固定給制」を選択しましょう。

・歩合給制
固定給の他に支給される「歩合給=ノルマの達成ボーナスなど」によって、高収入を目指せる給与形態です。
高収入を手にするチャンスがある一方、固定給が低く設定されていることも多いので固定給も必ず確認しましょう。

歩合給制の給与額 = 固定給+歩合給

・完全歩合給制
歩合給制の「固定給」が一切ない給与形態です。ノルマの達成ボーナスや、業績で給与が100%決まります。
歩合給制よりさらに稼ぐチャンスはありますが、収入がゼロになってしまう危険性があります。

完全歩合給制の給与額 = 歩合給

収入重視の方は、ノルマ達成などの業績で収入が決まる「歩合給制」か「完全歩合給制」の求人を選びましょう。

2、勤務時間

■残業代の種類
「みなし残業代」「固定残業代」「裁量労働制」という3種類の制度があります。

・みなし残業代/固定残業代
あらかじめ、社員が「ある一定の期間で〇〇時間残業した」と仮定して、残業代を定額で支払います。
残業時間・残業代が明確に決められているのが特徴です。

例)月16時間分、2万4000円のみなし残業代支給
16時間分の残業代が支払われます。1ヶ月で16時間残業しなくても同額が振り込まれるため、残業の少ない場合は得をします。さらに16時間を超える残業代は、さらに上乗せして支払われます。

・裁量労働制
ある一定の期間で「あらかじめ決めた時間働いた」とみなす制度です。
つまり、就労時間と残業時間をあわせて「1日8時間働いた」「1週間50時間働いた」といった形で、期間と時間(みなし時間)を仮定して給与を定額で支払います。

例)裁量労働制(1日8時間)
8時間分の給与が支払われます。
実際の勤務時間に関係なく給与が定額で支払われるため、6時間だけ働いても、逆に10時間働いても、支払われるのは8時間分の給与で、残業代は支払われません。

例)裁量労働制(1日10時間)
8時間分の給与+2時間分の残業代が支払われます。
みなし時間が法定労働時間である「1日8時間・1週間で40時間」を超えて設定されている場合、あらかじめ残業代が給与に含まれた形で支給されます。残業代として別途支給されることはありません。

※深夜残業・休日出勤など、残業時間と別に働いた分は別途支払われます。
3、休日休暇

■年間休日
会社や事業所が定める1年間の休日数の合計のことです。労働基準法が守られていれば、年間休日を何日に設定するかは経営者の判断に委ねられるため、それぞれの会社や事業所によって日数は異なります。法定休日のほか、夏季休暇・年末年始休暇・祝日などが就業規則により「休日」として定められている場合、これらも年間休日に含まれます。

また、「有給休暇」や会社独自に設定する「バースデー休暇」「結婚休暇」などは取得できる日数やタイミングが個人によって違うため年間休日には含まれません。

なお「令和4年就労条件総合調査」によると、労働者1人あたりの年間休日数の平均は115.3 日、1企業あたりの平均は107.0日です。根間休日を選択する目安にするとよいでしょう。

■休日・休暇の違い
休日は法定休日および会社の規則によって定められた「公休日」なので、労働者には労働義務がありません。
休暇とは公休日ではない(労働義務のある)日に、事業者側が労働義務を免除した日を指します。

休暇には一定の基準を満たした場合に付与しなくてはならない「法定休暇」と、会社側が任意で定めることのできる「特別休暇」の2種類があります。

・法定休暇
有給休暇・育児休暇・介護休暇・看護休暇・生理休暇・子の看護休暇 など

・特別休暇
夏季休暇・年末年始休暇・バースデー休暇・慶弔休暇 など

■完全週休二日制と週休二日制
「完全週休二日制」は毎週2日間のお休みがありますが、「週休二日制」はそうではありません。
誤解しやすいため言葉の意味を理解し確認しましょう。

・週休二日制
1年を通して、月1回以上は週に2日間休める(他の週は1日休み)

・完全週休二日制
1年を通して、毎週必ず週2日休める


4、保険
■社会保険の加入
社会保険(雇用保険・労災保険・健康保険・厚生年金)は、原則すべて会社が用意する必要があります。
これは試用期間中でも変わりませんので、入社時より必ず加入ができます。

ただし年収額によって、加入が免除される「扶養内勤務」という働き方もあります。
扶養内勤務についてはこちらで詳しく解説していますのでぜひ参考にしてみてください。

【2022年10月改正】働き損をしないために!扶養範囲内に押さえるための年収はいくら?
https://www.t-w-c.net/topics/detail/1223/
まとめ
求人票を見る際のポイントを4つ紹介しました。
まずは言葉の意味を正しく理解し、具体的な数字に注目して求人を比較することが必要です。
そこから会社の雰囲気や理念など重視したいポイントを確認すれば、きっとあなたにピッタリのお仕事が見つかるでしょう。ぜひこの記事を参考にして、素敵な転職を実現させてくださいね。


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