転職ノウハウ | 21年1月27日

社会保険完備とは?メリットや注意点をご紹介!

求人を見ている時に、福利厚生欄に「社会保険完備」という文字を見かけませんか。希望条件の一つにしている方も少なくはないはず。しかし、その意味を詳しく知らない方もいらっしゃるかと思います。
今回は、仕事をスタートするうえで大切な「社会保険」について分かりやすく解説していきます!ぜひ、参考にしてみてくださいね。
▼ 社会保険とは!?

社会保険とは、社会保障制度の総称で、労働者を守るための必要最低限の保証制度のこと。
大きく分けて「健康保険」「厚生年金保険」「介護保険」「労災保険」「雇用保険」の5つに分けられます。場合によっては、「健康保険」と「厚生年金保険」の2つを指すこともあります。

しかし、社会保険に加入するためには条件があり誰でも加入できるわけではありません。

①健康保険と厚生年金保険の加入条件

健康保険と厚生年金保険の2つの加入条件はほとんど同じで、事業所(適用事業所)に「常時使用(雇用)される」ことです。そのため、正社員は問題なく加入条件を満たしています。

パートやアルバイトの場合でも、1週間の労働時間や1か月の労働日数が一般社員の4分の3以上である場合は加入することができます。
「4分の3以上」をクリアできなくても、以下5つの条件をすべて満たすことで健康保険と厚生年金保険に加入することが可能ですが、最初の雇用契約が2か月以内の場合には、条件に当てはまっていても加入することができません。

1、週の所定労働時間が20時間以上であること
2、賃金月額が月8.8万円(年約106万円以上)であること
3、1年以上の使用されることが見込まれること
4、従業員501名以上(厚生年金の被保険者数)の勤務先で働いていること
5、学生でないこと(※夜間や定時制など、学生でも加入できる場合もある)


②雇用保険の加入条件

雇用保険には3つの条件があります。
学生については本来は学業が責務となるため、昼間学生は加入することはできません。

・勤務開始時から最低31日間以上働く見込みがあること
・1週間の労働時間が20時間を超えていること
・学生ではないこと(原則)


③労災保険
労災保険に加入できるのは、正社員、パート、アルバイト、日雇など雇用形態を問わず、すべての労働者です。しかし「請負」という働き方をしている場合や、役員などは労災保険に加入することができません。
▼ 加入するメリット

社会保険に加入するメリットには、将来受け取る年金の額が増えること、社会保険料の半分を会社が支払ってくれること、様々な手当(※)を受け取れることが挙げられます。
※傷病手当金や出産手当金など一定期間働けない場合に、生活補償として支給される保険給付のこと

社会保険に加入することで、もしもの時の備えができます。さらに、民間の保険よりも手厚い内容なこともメリットと言えるでしょう。

しかし、扶養に入っている場合は加入することで自己負担が多くなってしまうので注意が必要です!
学生の場合は、年収が103万円を超えてしまうと所得税を払うことになり、年収100万円を超えると住民税が翌年に発生します。
また、年収が130万円以上になると配偶者の扶養を外れてしまい、勤務先で社会保険に加入できない場合は、個々に健康保険や国民年金の支払い義務が生じます。そのため年収130万円未満に抑える必要があるので、扶養範囲内で勤務出来る求人を探すことも重要です◎



▼最後に
いかがでしたか。社会保険に加入する方が良いと思われがちですが、その人の状況によっては加入をしない方がいい場合もあるのでしっかりと確認しておくべきでしょう。社会保険は「健康や生活を守る目的で加入するもの」です。働く上で健康的な生活を送るためにも大切なことになるので、この記事を参考に理解を深めていただければ幸いです。
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